HSコードの調べ方
関税率や規制の判断はすべてHSコードから始まります。構造の理解と、調べ方・確定させる手段を解説します。
01HSコードの構造
HS(Harmonized System)は、世界税関機構が定める商品分類です。輸出入申告、関税率の決定、統計、各種規制の判断に使われます。
| 上2桁(類) | 大分類。例:第40類はゴム製品 |
|---|---|
| 4桁(項) | 中分類 |
| 6桁(号) | ここまでが国際共通。どの国でも同じ |
| 7桁目以降 | 各国独自の細分。日本は9桁、米国は10桁など |
重要なのは6桁までは世界共通という点です。輸出側と輸入側で7桁目以降が違っても、6桁が一致していれば同じ品目を指しています。取引先とのやり取りでは6桁を基準にすると齟齬が減ります。
02調べ方
日本からの輸出であれば、税関が公開している輸出統計品目表で調べられます。輸入国側の税率を知りたい場合は、その国の関税率表を参照します。
分類で迷いやすいのは次のような場合です。
複数の素材でできている——主たる特性を与えている素材で分類するのが原則です。
セット品——小売用にセットされたものは、本質的な特性を与える構成品で分類します。
部分品——完成品の部分品として分類されるか、素材で分類されるかは品目により異なります。
03事前教示制度で確定させる
分類に確信が持てない場合、税関に照会して事前に見解を得られる制度があります。文書による回答を受けておけば、通関時の判断が食い違うリスクを避けられます。
分類を誤ると、関税率の誤り(追徴や還付)、規制品の見落とし(輸出許可漏れ)につながります。特に輸出貿易管理令の該非判定はHSコードだけでは決まらないため、別途の確認が必要です。詳しくは輸出許可が必要な貨物をご覧ください。
FAQよくある質問
HSコードは誰が決めますか?
申告者(輸出者・輸入者)の責任で決定し、通関業者が確認します。最終的な判断は税関が行います。
輸出国と輸入国でHSコードが違うと問題ですか?
6桁まで一致していれば通常は問題ありません。7桁目以降は各国の細分なので違って当然です。6桁から違う場合は、どちらかの分類に誤りがある可能性があります。
HSコードは変わることがありますか?
あります。HS条約は数年ごとに改正され、品目の新設・統合が行われます。長く扱っている品目でも、改正時には確認が必要です。
この記事について
この記事はOCEAN FREIGHT JAPAN(SK株式会社)編集部が、国際輸送の実務経験と公的機関の一次情報をもとに作成・監修しています。内容は掲載時点の情報に基づくものであり、最新の法令・規則は各公的機関の公式情報をご確認ください。
本記事の内容は掲載時点の法令・規則に基づく一般的な情報です。個別の輸出可否や規制の該当性については、最新の公的情報および専門家(通関業者等)にご確認ください。