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貿易実務ガイド

B/L(船荷証券)とは

船荷証券の役割と、オリジナルB/L・サレンダーB/L・シーウェイビルの違いを、実務での使い分けとあわせて解説します。

執筆・編集:OCEAN FREIGHT JAPAN 編集部|最終更新日:2026年8月20日

01B/Lが持つ3つの役割

船荷証券(Bill of Lading)は、船社が貨物を受け取ったことを示す書類で、次の3つの性格を併せ持ちます。

受取証船社が記載どおりの貨物を受け取ったことの証明
運送契約の証拠運送の条件が裏面約款として記載される
権利証券これを持つ者が貨物の引渡しを請求できる

3つ目が実務上もっとも重要です。B/Lは有価証券であり、原本と引き換えでなければ貨物を受け取れません。裏書によって譲渡でき、船積み後・到着前に貨物を転売することも可能になります。

オリジナルB/L・サレンダーB/L・シーウェイビルの違い オリジナルB/Lは原本を郵送して原本と引換に貨物を受け取る流れ、サレンダーB/Lは発行地で原本を回収し原本なしで受け取れる流れ、シーウェイビルは運送状で記名の荷受人が受け取る流れを並べた図。 オリジナルB/L船社が原本を発行原本を海外へ郵送原本と引換に貨物受取代金回収の担保になる/原本の郵送が間に合わないと受け取れないサレンダーB/L船社が原本を発行発行地で原本を回収原本なしで貨物受取到着後すぐ引き取れる/代金未回収でも渡ってしまうシーウェイビル運送状を発行郵送は不要記名の荷受人が受取転売しない取引なら最も手間がかからない
原本の郵送が要るかどうかが実務上の分かれ目です。近距離航路では船のほうが先に着くため、オリジナルB/Lだと貨物を受け取れないことがあります。

02オリジナルB/Lとサレンダーの違い

オリジナルB/Lは原本(通常3通)を発行し、荷受人が原本を仕向地の船社に提出して貨物を受け取ります。代金回収の担保になる反面、原本の郵送が間に合わないと貨物が受け取れません。近距離航路では船のほうが先に着いてしまうことがあります。

サレンダーB/L(元地回収)は、発行地で原本を船社に返却し、原本なしで引き渡せるようにする扱いです。原本の郵送が不要になるため到着後すぐ引き取れますが、代金未回収でも貨物が渡ってしまうため、既に入金済みか、信頼関係のある取引先に限って使います。

シーウェイビルは最初から権利証券ではない運送状で、記名された荷受人だけが受け取れます。転売しない取引であれば、これが最も手間がかかりません。

FAQよくある質問

B/Lを紛失したらどうなりますか?

再発行は容易ではありません。銀行の保証状(L/G)を差し入れて引き取る、または除権判決の手続きが必要になり、時間と費用がかかります。原本の管理は厳重に行ってください。

サレンダーB/Lとシーウェイビルはどちらがよいですか?

転売しない前提ならシーウェイビルのほうが手続きが単純です。サレンダーは一度オリジナルを発行してから回収する扱いなので、最初から不要と分かっているならウェイビルを選びます。

B/Lの記載内容を後から直せますか?

船積み前であれば訂正できます。船積み後や原本発行後の訂正は船社の承諾が必要で、手数料がかかることがあります。荷受人名・品名・重量は特に慎重にご確認ください。

この記事について

この記事はOCEAN FREIGHT JAPAN(SK株式会社)編集部が、国際輸送の実務経験と公的機関の一次情報をもとに作成・監修しています。内容は掲載時点の情報に基づくものであり、最新の法令・規則は各公的機関の公式情報をご確認ください。

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