B/L(船荷証券)とは
船荷証券の役割と、オリジナルB/L・サレンダーB/L・シーウェイビルの違いを、実務での使い分けとあわせて解説します。
01B/Lが持つ3つの役割
船荷証券(Bill of Lading)は、船社が貨物を受け取ったことを示す書類で、次の3つの性格を併せ持ちます。
| 受取証 | 船社が記載どおりの貨物を受け取ったことの証明 |
|---|---|
| 運送契約の証拠 | 運送の条件が裏面約款として記載される |
| 権利証券 | これを持つ者が貨物の引渡しを請求できる |
3つ目が実務上もっとも重要です。B/Lは有価証券であり、原本と引き換えでなければ貨物を受け取れません。裏書によって譲渡でき、船積み後・到着前に貨物を転売することも可能になります。
02オリジナルB/Lとサレンダーの違い
オリジナルB/Lは原本(通常3通)を発行し、荷受人が原本を仕向地の船社に提出して貨物を受け取ります。代金回収の担保になる反面、原本の郵送が間に合わないと貨物が受け取れません。近距離航路では船のほうが先に着いてしまうことがあります。
サレンダーB/L(元地回収)は、発行地で原本を船社に返却し、原本なしで引き渡せるようにする扱いです。原本の郵送が不要になるため到着後すぐ引き取れますが、代金未回収でも貨物が渡ってしまうため、既に入金済みか、信頼関係のある取引先に限って使います。
シーウェイビルは最初から権利証券ではない運送状で、記名された荷受人だけが受け取れます。転売しない取引であれば、これが最も手間がかかりません。
FAQよくある質問
B/Lを紛失したらどうなりますか?
再発行は容易ではありません。銀行の保証状(L/G)を差し入れて引き取る、または除権判決の手続きが必要になり、時間と費用がかかります。原本の管理は厳重に行ってください。
サレンダーB/Lとシーウェイビルはどちらがよいですか?
転売しない前提ならシーウェイビルのほうが手続きが単純です。サレンダーは一度オリジナルを発行してから回収する扱いなので、最初から不要と分かっているならウェイビルを選びます。
B/Lの記載内容を後から直せますか?
船積み前であれば訂正できます。船積み後や原本発行後の訂正は船社の承諾が必要で、手数料がかかることがあります。荷受人名・品名・重量は特に慎重にご確認ください。
この記事について
この記事はOCEAN FREIGHT JAPAN(SK株式会社)編集部が、国際輸送の実務経験と公的機関の一次情報をもとに作成・監修しています。内容は掲載時点の情報に基づくものであり、最新の法令・規則は各公的機関の公式情報をご確認ください。
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