海上運賃の内訳
基本運賃に何が上乗せされるのか。BAF・CAF・THCといった主要なサーチャージと、見積りを比較するときに見るべき点を整理します。
01運賃は「基本運賃+サーチャージ」
提示される海上運賃は、基本運賃(Ocean Freight)に複数の付加料金が積み上がった金額です。「運賃が安い」だけでは総額の比較になりません。
| BAF / FAF | 燃料油価格の変動を調整する割増。原油価格に連動して改定される |
|---|---|
| CAF / YAS | 為替変動を調整する割増。通貨の建てにより発生 |
| THC | ターミナルでの荷役費用。積地・揚地の両方で発生し、金額は港ごとに異なる |
| DOC / B/L Fee | 船荷証券の発行など書類手数料 |
| PSS | 繁忙期割増。需要が集中する時期に設定される |
| 各種申告料 | 米国向けのISF・AMS、欧州向けのENSなど、事前申告にかかる手数料 |
名称と有無は船社・航路によって異なります。上記は代表的なもので、すべてが常に発生するわけではありません。
02運賃が動く要因
海上運賃は市況で大きく変動します。主な要因は次のとおりです。
需給バランス——荷動きが増えて船腹が足りなくなると上がります。年末商戦前や旧正月前は各航路で需要が集中します。
運河の通航状況——スエズ運河やパナマ運河が使えない、あるいは制限がかかると、迂回による日数増と燃料費増が運賃に転嫁されます。
港湾の混雑——滞船が発生すると実質的な船腹が減り、需給が締まります。
燃料油価格と為替——BAF・CAFを通じて反映されます。
03見積りを比較するときの確認点
複数の見積りを並べるときは、どこからどこまでが含まれているかを揃えてください。よくあるずれは次の3つです。
ひとつ目は仕向地側のTHCです。運賃に含む建てと、荷受人が現地で払う建てがあります。含まれていないほうが安く見えます。
ふたつ目はドレージ(陸送)です。港から先の輸送が入っているかどうかで金額が変わります。
みっつ目は有効期限です。市況次第で数日〜数週間で失効します。長期の見積りは、その分の変動リスクが上乗せされている場合があります。
当社は複数船社のレートを横並びで比較し、条件を揃えた形でご提示します。カード決済にも対応しているため、資金繰りを圧迫せずにブッキングいただけます。
FAQよくある質問
運賃はいつ確定しますか?
ブッキング時に適用レートが確定します。市況によっては見積り提示から実際の船積みまでの間に改定が入ることがあるため、有効期限をご確認ください。
20フィートと40フィートで運賃はどのくらい違いますか?
航路によりますが、40フィートが20フィートの1.3〜1.5倍程度になることが多く、容積あたりでは40フィートのほうが有利です。重量制限に余裕があれば40HCにまとめるほうが単価は下がります。
燃料サーチャージは交渉できますか?
BAFは船社が公表する算定式に基づくため、単体での交渉余地は限られます。総額での比較と、船社の選択によるコントロールが現実的です。
この記事について
この記事はOCEAN FREIGHT JAPAN(SK株式会社)編集部が、国際輸送の実務経験と公的機関の一次情報をもとに作成・監修しています。内容は掲載時点の情報に基づくものであり、最新の法令・規則は各公的機関の公式情報をご確認ください。
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