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貿易実務ガイド

FCLとLCLの違い

コンテナを1本借り切るFCLと、他社の貨物と混載するLCL。費用構造・所要日数・リスクの違いと、どちらを選ぶべきかの分岐点を解説します。

執筆・編集:OCEAN FREIGHT JAPAN 編集部|最終更新日:2026年8月20日

01FCLとLCLの定義

FCL(Full Container Load)は、コンテナ1本を自社の貨物だけで使う輸送です。量が満たなくても1本分の運賃がかかります。

LCL(Less than Container Load)は、複数の荷主の貨物を1本のコンテナに混載する輸送です。容積または重量に応じた従量課金になります。

課金の単位FCL:コンテナ1本あたり/LCL:立方メートルまたはトンの大きいほう
荷役FCL:荷主の場所で詰める/LCL:CFS(混載倉庫)で他社貨物とまとめる
所要日数FCL:本船スケジュールどおり/LCL:CFSでの積み合わせ・仕分けの日数が加わる
貨物リスクFCL:自社貨物のみ/LCL:他社貨物との接触・混同の可能性
FCLとLCLの違い FCLはコンテナ1本を自社の貨物だけで使い運賃はコンテナ単位、LCLは複数の荷主の貨物を混載し運賃は容積または重量に応じた従量になることを示した図。 FCL — コンテナ1本を自社の貨物だけで使う荷主の場所で詰め、封印してCYへ搬入運賃はコンテナ1本あたり満載でなくても同額LCL — 複数の荷主の貨物を混載するCFSで他社の貨物とまとめて1本に仕立てる運賃は容積または重量に応じた従量積み合わせ・仕分けの日数が加わる
色の違いが荷主の違いです。LCLはCFSでの積み合わせと仕分けが入るため、前後で1週間前後の余裕を見る必要があります。

02どこで切り替わるか

一般に15立方メートル前後が分岐点とされます。これを超えるとLCLの従量運賃がFCL1本の運賃に近づき、それ以上ではFCLのほうが安くなります。

ただし金額だけでは決まりません。LCLはCFSでの積み合わせと仕分けが入るため、前後で1週間前後の余裕を見る必要があります。納期が厳しい場合や、貨物の性質上ほかの荷物と一緒にしたくない場合は、量が少なくてもFCLを選ぶ判断があります。

当社は40HCのFCLを専門に扱っています。まとまった量を継続的に出す荷主に向いた形です。

03LCLで注意すべき費用

LCLは海上運賃が安く見えても、仕向地側の費用が上乗せされることがあります。CFSでの取り出し料、書類料、混載業者の手数料などです。見積りを比較するときは、海上運賃だけでなく仕向地の費用まで含めて確認してください。

また容積は「実容積」ではなく外寸で計算されるのが通例です。パレットに載せると、その分の容積も課金対象になります。

FAQよくある質問

LCLからFCLに切り替える目安は?

容積で15立方メートル前後が一般的な分岐点です。ただし納期の余裕や貨物の性質によっては、これより少なくてもFCLが適することがあります。

FCLで満載にしなくても損はしませんか?

運賃はコンテナ1本単位なので、半分しか積まなくても同額です。一方で荷役の手間とリスクは減り、日数も読みやすくなります。継続的に出荷があるなら、まとめて満載にする計画をおすすめします。

LCLは扱っていますか?

当社は40HCのFCLを専門としています。LCLが適する量・条件であればその旨をお伝えしますので、まずは貨物の内容をお知らせください。

この記事について

この記事はOCEAN FREIGHT JAPAN(SK株式会社)編集部が、国際輸送の実務経験と公的機関の一次情報をもとに作成・監修しています。内容は掲載時点の情報に基づくものであり、最新の法令・規則は各公的機関の公式情報をご確認ください。

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