FCLとLCLの違い
コンテナを1本借り切るFCLと、他社の貨物と混載するLCL。費用構造・所要日数・リスクの違いと、どちらを選ぶべきかの分岐点を解説します。
01FCLとLCLの定義
FCL(Full Container Load)は、コンテナ1本を自社の貨物だけで使う輸送です。量が満たなくても1本分の運賃がかかります。
LCL(Less than Container Load)は、複数の荷主の貨物を1本のコンテナに混載する輸送です。容積または重量に応じた従量課金になります。
| 課金の単位 | FCL:コンテナ1本あたり/LCL:立方メートルまたはトンの大きいほう |
|---|---|
| 荷役 | FCL:荷主の場所で詰める/LCL:CFS(混載倉庫)で他社貨物とまとめる |
| 所要日数 | FCL:本船スケジュールどおり/LCL:CFSでの積み合わせ・仕分けの日数が加わる |
| 貨物リスク | FCL:自社貨物のみ/LCL:他社貨物との接触・混同の可能性 |
02どこで切り替わるか
一般に15立方メートル前後が分岐点とされます。これを超えるとLCLの従量運賃がFCL1本の運賃に近づき、それ以上ではFCLのほうが安くなります。
ただし金額だけでは決まりません。LCLはCFSでの積み合わせと仕分けが入るため、前後で1週間前後の余裕を見る必要があります。納期が厳しい場合や、貨物の性質上ほかの荷物と一緒にしたくない場合は、量が少なくてもFCLを選ぶ判断があります。
当社は40HCのFCLを専門に扱っています。まとまった量を継続的に出す荷主に向いた形です。
03LCLで注意すべき費用
LCLは海上運賃が安く見えても、仕向地側の費用が上乗せされることがあります。CFSでの取り出し料、書類料、混載業者の手数料などです。見積りを比較するときは、海上運賃だけでなく仕向地の費用まで含めて確認してください。
また容積は「実容積」ではなく外寸で計算されるのが通例です。パレットに載せると、その分の容積も課金対象になります。
FAQよくある質問
LCLからFCLに切り替える目安は?
容積で15立方メートル前後が一般的な分岐点です。ただし納期の余裕や貨物の性質によっては、これより少なくてもFCLが適することがあります。
FCLで満載にしなくても損はしませんか?
運賃はコンテナ1本単位なので、半分しか積まなくても同額です。一方で荷役の手間とリスクは減り、日数も読みやすくなります。継続的に出荷があるなら、まとめて満載にする計画をおすすめします。
LCLは扱っていますか?
当社は40HCのFCLを専門としています。LCLが適する量・条件であればその旨をお伝えしますので、まずは貨物の内容をお知らせください。
この記事について
この記事はOCEAN FREIGHT JAPAN(SK株式会社)編集部が、国際輸送の実務経験と公的機関の一次情報をもとに作成・監修しています。内容は掲載時点の情報に基づくものであり、最新の法令・規則は各公的機関の公式情報をご確認ください。