コンテナ積付け(バンニング)の基本
重量配分・固縛・空間の使い方。積み方を誤ると荷崩れや重量違反につながります。実務で押さえる要点を整理します。
01重量配分が最優先
コンテナは床全体に均等に荷重がかかることを前提に設計されています。片側や一箇所に重量が偏ると、輸送中の破損だけでなく、シャーシでの陸送時に重量制限違反になります。
押さえる点は3つです。
左右のバランス——重い貨物を片側に寄せない。左右の重量差が大きいと横転リスクが上がります。
前後のバランス——扉側または奥側に偏らせない。シャーシの軸重に影響します。
重い物を下に——上下の段積みでは、重い貨物を下段に置きます。
02固縛(ラッシング)
貨物とコンテナ内壁の間に隙間があると、輸送中に動いて荷崩れします。隙間を作らないのが基本で、埋められない場合は固縛材で押さえます。
| ラッシングベルト | ラッシングリングに掛けて締める。繰り返し使える |
|---|---|
| エアバッグ | 隙間に入れて膨らませる。段積みの間や側面の隙間に有効 |
| 当て木・矢木 | 木材で突っ張って動きを止める |
| ストレッチフィルム | パレット上の荷をまとめる。単体では固縛にならない |
海上輸送では船体が動揺します。陸送より大きな力がかかることを前提に固縛してください。
03空間を無駄にしない
40HCの内容積は約76立方メートルですが、実務では8割前後しか使えません。パレットの高さ、段積みの可否、固縛用の隙間で目減りするためです。
床面に置けるパレットの数は、置き方(長辺方向か短辺方向か)で変わります。荷姿が決まっている場合は寸法をお知らせいただければ、積付けの案をお出しします。
コンテナの寸法は40HCコンテナの寸法・容積・積載量にまとめています。
FAQよくある質問
バンニングは自社で行う必要がありますか?
FCLでは荷主側での作業が基本ですが、倉庫業者や梱包業者に依頼することもできます。作業品質が輸送中の事故に直結するため、慣れた業者に任せるのが安全です。
積付け図は必要ですか?
義務ではありませんが、重量物や不定形の貨物では作成をおすすめします。荷受人側でのデバン作業の段取りにも役立ちます。
コンテナ内の写真は撮っておくべきですか?
強くおすすめします。貨物事故が起きた際、どのように積んだかを示す唯一の証拠になります。封印前の状態を段階的に記録してください。
この記事について
この記事はOCEAN FREIGHT JAPAN(SK株式会社)編集部が、国際輸送の実務経験と公的機関の一次情報をもとに作成・監修しています。内容は掲載時点の情報に基づくものであり、最新の法令・規則は各公的機関の公式情報をご確認ください。