ブッキングからB/L発行までの流れ
見積り依頼から船積み、B/L受け取りまでの手順を順に整理します。どの段階で何の締切があるかもあわせて解説します。
01全体の流れ
おおまかには次の順に進みます。
| 1. 見積り | 積地・揚地・貨物の内容を伝え、運賃とスケジュールの提示を受ける |
|---|---|
| 2. ブッキング | 本船を確定させる。ブッキング確認書で搬入先と締切を確認 |
| 3. 空コンテナ引取 | デポから空コンテナを引き取り、荷主の場所へ運ぶ |
| 4. バンニング | 貨物を詰め、封印(シール)する |
| 5. SI提出・VGM申告 | B/Lの記載内容と、コンテナ総重量を申告する |
| 6. 輸出通関 | 通関業者が申告し、輸出許可を得る |
| 7. CY搬入・船積み | 締切までにCYへ搬入。本船に積み込まれる |
| 8. B/L発行 | 船積み後、B/Lまたはウェイビルが発行される |
023つの締切に注意
遅れると次の本船に回されるため、締切の管理が実務の要点になります。
ドキュメントカット——SI(Shipping Instruction)の提出期限です。B/Lの記載内容の元になるため、最も早く設定されます。
VGMカット——コンテナ総重量の申告期限です。SOLAS条約により義務づけられており、申告がないと船積みできません。
CYカット——コンテナの搬入期限です。通関許可を得たうえで、この時刻までに搬入します。
いずれも本船の出港日から逆算して設定されます。近距離航路ほど余裕が短いため、書類の準備が実質的なボトルネックになります。
03VGMとは
Verified Gross Mass の略で、貨物・梱包材・コンテナ自重を合計した総重量です。コンテナ船の重量申告の誤りによる事故を受け、SOLAS条約で申告が義務化されました。
求め方は2通りあります。詰め終えたコンテナごと計量する方法と、貨物と梱包材の重量を積み上げてコンテナ自重を足す方法です。後者は事業者としての手順書が必要になります。
申告値と実測値が大きく食い違うと、是正を求められたり追加費用が発生したりします。
FAQよくある質問
ブッキングはどのくらい前に入れるべきですか?
航路によります。便数の多い東南アジア・東アジアなら1〜2週間前、便数の限られるアフリカ・中南米では3〜4週間前をおすすめします。繁忙期はさらに前倒しが必要です。
B/Lはいつ受け取れますか?
通常は船積み後、数営業日以内です。サレンダーやウェイビルであれば原本の郵送が不要なため、より早く手続きが完了します。
ブッキング後にキャンセルできますか?
可能な場合が多いですが、直前のキャンセルは船社によってキャンセル料が設定されていることがあります。条件はブッキング時にご確認ください。
この記事について
この記事はOCEAN FREIGHT JAPAN(SK株式会社)編集部が、国際輸送の実務経験と公的機関の一次情報をもとに作成・監修しています。内容は掲載時点の情報に基づくものであり、最新の法令・規則は各公的機関の公式情報をご確認ください。